R1.9.16国際理解講座「中国の家庭教育」を開催しました。

   敬老の日に、佐賀商工ビルにて国際理解講座を開催しました。中国四川省出身の佐賀大学経済学部1年の留学生で、現在、日本の物流を勉強している カ(か)・ショウさんに、「中国の家庭教育」について、話していただきました。
カさんは、四川省は麻婆豆腐と、温かい気候で育つ竹の産地でパンダの生息地としても有名ですと紹介され、日本語は四川師範大学で学び、将来大学の日本語の先生を目指すと、流暢な日本語で自己紹介されました。

  そして、中国の家庭教育については、教育に熱心な都市部と、そうでない地方部と、教育の取組に差があることを説明され、この日は、教育に熱心な都市部に焦点を当てて説明いただきました。
中国は小学校6年、中学校3年、そして高校3年の合計12年間、義務教育です。
幼稚園と大学は義務教育ではありませんが、大学への進学率は約9割。そして幼稚園の費用は、大学の費用と同じくらい高額だが、通わせている家庭が多い。一人っ子政策は、現在、二人っ子政策に変わり、また中国が経済成長した影響で、親は子どもに、自分に自信を持つよう育てている人が多いということ。その表れとして、塾に子どもを行かせているが、勉強は学校に任せ、塾では英語・音楽・伝統楽器(例 二胡)等を学ばせることが、はやっているそうです。

 中国では9月10日は、「先生を尊敬する日」です。その日は、生徒は先生に感謝の歌を唄い、花束を渡し、お礼の気持ちを表す学校行事があり、先生の社会的地位は高いと説明されました。
また、先生だけでなく、我が子の教育に熱心な親は、日本でいうPTAから表彰を受ける制度もあり、親は教育に力を入れているということです。
家庭教育で子どもをサポートする例として、親が書斎で勉強や書道をしている姿を子どもに見せたり、有料図書館(公の無料図書館は無く、日本の公立図書館は素晴らしい。)や、音楽会に連れて行ったりして積極的に子どもの成長を考えていることや、中国には、学校でのいじめがあまり多くないそうですが、いじめがあった場合は、親は子供を守る行動をとり、子どもをサポートする場所がここ(親・家)にあると教えてあげる等、カさんが師範学校で学んだ知識と、中国で経験した事例を具体的に説明いただきました。
国際理解の講座として、日本との共通点・相違点を学べ、参加者の皆さんの質問も多く、カさんから有意義な話を伺えました。

 

     講師 カ・ショウさん

 

 

 

 

                                                                                                          

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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